生命の発生要因に始まり、先カンブリア時代まで。岩を削り、実験し、仮説を立てるという、古生物学がこんなになったんだという現状がよくわかる本です。原始大気を混ぜて、電流をながしてという、イメージを払拭して、生命の発生は、レプリカーゼの性質を持つRNAが生命の元になったのではないかというロジックを、化学式を使わず説明していて、そのわかりやすさは驚くほど。恐竜もバージェス頁岩もでない、ミクロンの世界をこれだけスリリングに描けるという科学の力をかいま見せてくれる書籍です。★★★★
生命最初の30億年 地球に刻まれた進化の足跡 アンドルー・H.ノール
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