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2005-12-22 カテゴリー: 生活 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
作者は、Palm Computingの創業者のジェフ・ホーキンス。この人、資産を傾けて脳の研究をしていると書かれています。いきなり自分の人生の話しを書いたり、文章の書き方がヘタで頑張って読まないと、とても凄さには気がつかない本になってます。しかし、内容は凄い。
ぼくは前々から、今の人工知能の作り方を、チューリング・ロボットとかってに名前をつけていて、このシステムでは知性を作ることはできないと思っていました。もちろん、神秘的なものを信じているのではなく、化学的、物理的なものだが、知能に対するアクセス方法が間違っていて、チューリングテストの延長では、知能はできないと思っていたわけです。
この本、いきなりチューリングテストの延長である、知能の考え方を否定しています。
そして、時間の把握、予測、感覚器官へのフィールドバックシナプスが、感覚器官から流れてくる量の3倍などの考察から、考えるということがどういったものなのかという、モデルを作り上げています。
とくに、把握という概念が予測とセットになっていること、こうした考えは、今後のモデル作りや、インターフェースの作り方に大きな影響を与えると思います。
人間は、予測ができれば不便なものでも使うが、予測ができなければストレスに感じるという入力デバイスに対する考察は秀逸。
ヒューマンインターフェスに対する考え方を、まったく変えてしまう程の本です。
音声認識に対する問題点の指摘もうなります。
デザインを考える際に、脳の生物的な思考モデルを考えることも必要なのだということを理解できるだけでも、意味のある久々にじっと考えてしまった本を読みました。★★★★★
2005-12-18 カテゴリー: 書籍 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ジーヴスものも3冊目、もう2冊の発売も決まり、おまけに文藝春秋でもウッドハウスものがでるそうです。ブームが来そう。「刑の代替はこれを認めない」は、大傑作です。★★★★
3冊目の刊行、「それゆけ、ジーヴス」を読みました。好評で、もう2冊の刊行も決まったそうです。
絶好調、翻訳のうまさが問題の本ですが、落ち着いてきて、うまくなってます。
後書きに、デレク・パーフィットの紹介が書かれていました。
この人、イギリスの哲学会のとてもとても偉い人。
「理由と人格―非人格性の倫理へ」は、ぼくも読みましたが、大変な本でした。
ところが、作者はそれゆけ、ジーヴスの後書きで、哲学におけるモンティ・パウソン学派と紹介されていたんです。
これで、一挙に「理由と人格」に何が書いてあったかわかってしまいました。
あんなに、よくわからない共感のない本だったのに。
ジーヴス効果です。
イギリスの哲学、恐るべき。
西田哲学や、梅原哲学も、京都の格好いいところを散歩して、うどんを食べるだけですが、
散歩して、うどんを食べてもよくわかりません。
注:京都の哲学の道を散歩して(ギャグじゃなく本当に実在します)、この人たちは本を書きました。同じ道にうどん屋さんがあって、観光的に有名。でも、釜だしうどんですが、そんなに美味しくありません。
しかし、イギリス哲学の先端は、ジーヴスを読んで、モンティパイソンを見ればわかるわけで、
思想的に地上に降りていて、しかも、テーマをとてつもないレベルにしているのは凄いです。
レッドドワーフをお好きな方は、是非とも読んでください。
ただただ、脱帽。
イギリス哲学恐るべき。
哲学書って、読むもんです、役にたつんですから。
2005-12-14 カテゴリー: 書籍 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
2005-12-04 カテゴリー: 生活 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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