@masatofujii

盲目の時計職人 リチャード・ドーキンス

突然変異はランダムだが、自然淘汰はランダムではない。この考え方をもとに、時計のような複雑な機構、生物がどうやって進化のなかでできあがったのか、自然淘汰とは何なのかを注意深く解説した本。力量が問われるテーマをさすがに見事に展開していきます。★★★★

輪違屋糸里 浅田 次郎

新撰組と、桜木太夫の関係を元にいじましい人間関係が延々と描かれます。こういった話しは、浅田次郎のお得意とするところ。強引に話しが進んで、最後は母の言葉で終わるのは、浅田次郎らしからぬ結末でした。この女の子、不良になるだろうなぁと考えてしまいます。★★★
ちなみに★つけてみることにしました。

ヴァレリア・ファイル 谷 甲州

谷 甲州にしては軽い近未来ＳＦ。★１個。

昨日の食事

原稿を書いているので、外出なし、散歩なし、サンドイッチと牛乳。鶏の唐揚げのお弁当で済ませる。うう

Movable Typeスタイル&コンテンツデザインガイド―コンテンツ管理システム(CMS)ツールとしてのMovable Type活用術&実践サイトデザイン術

凄いタイトル。長い。

犬は勘定に入れません－あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 コニー・ウィリス

ボートの３人男から、クリスティーまで高校の頃に読んだ本がいっぱいで、かなり忘れてました。とてもゆっくり読んだつもりなのですが、ビクトリア朝の速度からすると早すぎたような。５年ほどたったら読み直さないと。もちろん、傑作です。

生きがい 渡部 昇一

生き方本はあまり読まないのですが、お出しになっているWACの方からいただいて読みました。思ったより面白かったです。何歳になってもイケイケというのは共感できます。

オホーツク海戦―覇者の戦塵1935 谷 甲州

第２次対戦のシミュレーションシリーズ。今回は、オホーツク海でのソ連輸送船団との死闘です。毎回、戦略で破れる日本軍は今回も。ステルス艦カニンガム以上の戦闘が続きます。カニンガムは、戦略で勝のに。

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 出久根 達郎 おこう紅絵暦 高橋 克彦

日本のＯ・ヘンリーというとこういうものになるのだと思います。短編で、時代劇で、捕物帖でできがいい。しかも、それぞれ佃島の渡しや、奉行所の筆頭与力の奥様と設定もなかなか。

いな吉江戸暦―大江戸神仙伝 石川 英輔

エコロジー時代劇ですが、よく続いてます。ただ、現代と比べて江戸時代が問題とは誰もいってないのに、何回も比較の話が出て、さすがに飽きてきた感じもします。今回は、芝居の顔見せ興行で、当時の雰囲気がわかってなかなか楽しく読めました。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 全四巻 夢枕 獏

１６年ぶりの完成です。よく終わったものです。唐へ留学した空海と、橘逸勢が、ホームズとワトソンコンビで、活躍のはずだったのですが、いつのまにか逸勢が、ただのおまけになってしまいました。これは、長編はどうやって登場人物を殺していくかが問題なのですが、濃いキャラがだれも死なないままエンディングを迎えてしまい、整理がつかなくなった感が。３巻まではあれほど面白かったのに。

猫も杓子も猫かぶり 出久根 達朗

このシリーズ好きなのですが。今回は地口が無理やりはいって読みにくくて。

真葛ヶ原の決闘―祇園社神灯事件簿3 沢田 ふじ子

やはりちょっと殺伐。悪者が救いようのない悪者で、そぐわないのだと思います。しかし、僧兵の名残とはいえ、昔の社寺と今の違いがよく分かります。

弥縫録―中国名言集 陳 舜臣

君子豹変など、中国古典が元になった諺の解説書。誤用や、まったく関係ないものも解説してあって、君子危うきになど、知っているものもあったのですが、半分は出典のわからないもので思わず勉強してしまいました。

宇宙船ガリレオ号 R・A・ハインライン

SF作家ハインラインの第１作。ジュブナイルで、原子力で裏庭でロケットを作って月に行こうというお話し。

撃滅北太平洋航空戦―覇者の戦塵1942 谷 甲州

第２次大戦のシミュレーションものですが、谷 甲州が書くとひと味もふた味も違ってきます。今回は、海兵隊の設立です。抜群に面白いです。

琉球の風 陳 舜臣

信長あたりから、徳川３代までの琉球王国の歴史物です。ＮＨＫの大河ドラマにもなったようですが、見てないので。内容は、明との冊封を中心に島津出兵に対する琉球の動静が中心になってます。反明と琉球、島津と立場が違う人物が登場しすぎて、みんな同じような人間に描かれてしまったのは失敗でしょう。でも、小説としては中々です。

見知らぬ海へ 隆 慶一郎

生前出版されていなかった唯一の作品です。忘れていて、読み残していました。
徳川幕府のお船手奉行、向井兵庫助正綱の若い頃の話です。なぜか、読んでるときに先日亡くなった白石一郎さんの著作のような気がして、しかたがなかったのは何故でしょうか？

夢は荒れ地を 船戸 与一

今回は、カンボジアです。本当にこんなにすさまじい国なのでしょうか？ちょっとやりすぎなのか、それともこれが現実なのか、殺人と、汚職と人身売買。しかも、日本が大口の援助国。どこまでが本当なのか、ちょっと検証せずにはいられません。

楽毅 宮城谷昌光

１番出来がいいと聞いていたので、最期に取っておきました。統一のとれた完成度の高い長篇でした。戦国時代の史記に詳しく書かれていない時代補足にもなりました。

「宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編」沢田 ふじ子

お茶を題材にはしていますが、テーマには何も関係ないという。エピソードを再展開しただけで、ものたらず。うーん。

「えじゃないか」出久根 達郎

幕末のえじゃないか流行と、坂本竜馬暗殺を絡めたものだが、著者もいってるように、途中で終わってしまい、中身もわけがわからない展開で、大失敗作では。

「フェッセンデンの宇宙」エドモンド・ハミルトン

懐かしのパルプＳＦ。表紙絵は、やっぱり金髪女性に、巨大な眼の宇宙人にロボット。ということで、現代風の新しい金髪美女に、宇宙人とロボット。やってくれます。

「海人と天皇」 梅原猛

東大寺についてちょっと調査中で、読み直しました。天皇制と女帝問題、梅原歴史学が追求をやめてしまった大きな問題ですね。

「無の科学―ゼロの発見からストリング理論まで」 K.C. コール

まったくひどい本です。くだらないたとえ話が延々と続きます。

「日本仏教をゆく」 梅原猛

仏教関係の勉強のやり直し。まずは、楽なところから流れを読み返し。これは哲学入門っていう感じで、読みやすくて楽です。

「釈迦の女―公事宿事件書留帳 公事宿事件書留帳」沢田 ふじ子

シリーズ10冊目、抜群の安定度です。安心して読めます。時代劇の鏡ですね。

基礎から始める殺陣・アクション入門 松涛アクターズギムナジウム

殺陣演技の学習書です。名称から、殺陣の実際のコンテまで、チャンバラを楽しく見たい方に。

NHKスペシャル 地球大進化 ～46億年人類への旅

とりあえず3巻まで。テレビで割愛されてしまって、わかりにくくなってしまった部分が書き込まれています。3巻の手は水のなかで生まれたは面白かったです。

よくわかるJISQ15001―個人情報保護対応

いつの間にか、こんなものが始まっていたんですね。
プライバシーマーク制度
http://privacymark.jp/
個人情報をどう扱うかという規格で、JISQ15001が元になっています。JISQ15001は、この本がわかりやすいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820740520/qid%3D1094956551/

「ホメロスを楽しむために」阿刀田 高

内容も知っていることばかりで、現地調査もただの旅行記。ちょっとがっかりしました。

「アメリカの論理 イラクの論理」曽野綾子

元、「諸君」読者としては、喝采を送りたい内容です。ただ、1番びっくりしたのは、ジュネーブのプランパレ墓地の話しがでたことです。ホルヘ・ルイス・ボルヘスの墓見学に昔昔行ったことがあるものですから。

「法然の哀しみ〈上下〉」梅原 猛

全盛期を迎えた浄土宗、その中で75歳の法然が何故流罪になったのか？ミステリーとしても、浄土宗の入門書としても読める面白い本でした。

「縄文人の世界―日本人の原像を求めて」梅原猛

三方町縄文博物館での講演やパネルなどをそのまま集めたもの。なるほどこういったアクセス方法があるのかと、研究方法を知るだけでも勉強になります。考古学って進んでます。

「孟嘗君」全５巻 宮城谷 昌光

はっきりしないと自由に腕が揮えるということでしょうか。面白いです。白圭については調べてもあまり詳しいことがわからず、残念です。

「日本美術観光団」赤瀬川源平・山下祐二

いとう せいこう、みうら じゅんの、見仏記のりで、美術品や建物を見学して歩こうという企画もの。　広島に行ったばっかりなので、宮島の解体評価は面白かったです。 観光旅行に行きたくなります。

青山ブックセンター再開

青山ブックセンターですが、日本洋書販売が出資して、本店と、六本木店を復活させるそうです。
予定では、9月29日から再開で、広尾店もその跡に復活、他の店舗は残念ながらといった
形になるそうです。

詳しいことは、
http://www.yohan.co.jp/
に掲載されると思います。

「降臨の群れ」船戸与一

インドネシアのイスラム原理主義者と、プロテスタントの内戦が舞台。船戸作品では、当たりの民族紛争ものです。内容もよく取材されてます。

「沙門空海唐の国にて鬼と宴す巻ノ一＆二」夢枕獏

陳瞬臣版とは違った面白さですが、伝記小説の感じがしないのは何故でしょうか？三を読めばその辺のこともはっきりするんでしょうか。

「Dr.ｈエリオットのおかしな体験」ジェイムス・ヘリオット

昔々、リーダーズダイジェストという雑誌で読んで、30年以上の付き合いです。

「方丈記 徒然草 永井路子の」永井路子

「最後の幻術」にも兼好が出てきます。それが悪いのか、兼好がいやな奴に思えてしかたありません。実際、こんな友達は欲しくないのは確かですが。

「雨月物語 大庭みな子の」大庭みな子

上田秋成の解釈は出色。現代語訳もなかなか。

「今昔物語集 もろさわようこの」もろさわようこ

大学時代に頑張って長いのを読みました。こちらは、芥川版のような、読み物になってます。

「ハンガリー民話集」オルトゥタイ

がちょうの足の上でぐるぐる回る城。ハンガリー民話独自の比喩が面白い。

文庫OFF

かなりレアなものも探せます。
文庫OFF
http://www.bunkooff.co.jp/
サンリオSF文庫
ザ・ベスト・オブ・サキ〈1〉 350円
突然の目覚め オールディス，ブライアン・W. 350円

聖獣の塔―運び屋サム・シリーズ〈2〉 高千穂遙 450円

と昔の値段でレアものもお得です。

「太平記 山本藤枝の」山本藤枝訳

一年ほど前から、太平記の読書会をやっているんですが、なかなか進みません。　ちょっとアンチョコ。

「鋼」ダン・シモンズ

「ハイペリオン」のシモンズです。でも、SFではなくて、ハードボイルド。でも、ハードボイルドとしては間違っているようです。

「古代ローマの戦い」エイドリアン・ゴールズワーシー

塩野七生のローマと比べると、ずっときな臭いローマが出てきます。権力の元は戦いという、簡単なだけにわかり易い面から見たローマ史になっていて、なかなかの著作です。

「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン

キリストに奥さんがいたという伝奇小説。小説としては平凡。

「イリーガル・エイリアン」ロバート・J・ソウヤー

ソウヤーほどステレオタイプの登場人物が活躍する作家は珍しいのでは。しかも、現代ではこういった人物の方が面白いんだから。