まだ、読み終わってもないのですが、「雑食動物のジレンマ―ある4つの食事の自然史 マイケル・ポーラン」を読んで、世界の見方が変わりました。植物には、2つの物質が必要で、1つが炭素、そうしてもう1つが窒素。大気組成の80%は、窒素です。大気中では、N2で安定していて、このままでは植物も使えません。そこで、火山の爆発や、雷、根粒菌などで、窒素が分解して硝酸塩などの形になり、ようやく植物が使えるようになります。これが自然な地球の窒素循環の姿ですが、窒素固定法が発見され、石油エネルギーによって大気中の窒素が固定できるようになり、窒素肥料が安く大量に作れるようになって、トウモロコシのとてつもない増産が始まります。人類がいくら農業にいそしんでも、窒素固定により、石油エネルギーを肥料という形に変えない限り、これほどの自然の変形はできません。つまり、石油によって世界の植物編成を変えようとしているわけです。この本、面白いです。
続きを読む前に、窒素循環について勉強しないと。
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