ちょっと読み始めて、ああ、これは一気に読む本だと思って、終日暇になるまで置いておきました。3巻が1日で読めるほど、面白いし、力の入った警察小説です。登場人物も魅力的で、10人程度の警察官、犯罪者がきれいに書き分けられています。2人の対照的な女性警察官が、それぞれの個性を発揮して警察組織の中で、自分らしさを発揮するシーンもなかなかです。ただ、犯人たちが凄いというより、荒唐無稽。よくできた1巻から、次第に犯罪が大きくなるに従い、無理な設定が目立ってきて、これが読む楽しさを半減させているのは残念。1巻でやめて、まったく別の個別の事件で、続編の方がよかったのでは。とにかく、久々に読んだ日本のミステリーでした。★★★
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