ザンス・シリーズの19冊目です。今回は、テンポが普通じゃなくなってます。今まで登場した主人公たちが、次々と登場、懸案だった人間関係が修復したり、結婚がまだだったカップルが結婚したり、まるで今までの総決算状態。50人は出てきます。続刊が出ていることを知っていなければ、最終回ではと疑いたくなる展開です。しかし、その速度が心地よく、ザンス中を高速で旅することができます。歴代の王や、ザンスの歴史も端的にまとめられ、総復習もできます。昔の物語を忘れかけている、読者への贈り物として計画された巻なのではないでしょうか。
今回のテーマは、大人の陰謀。ザンス・シリーズ愛読者ならよく知っている、パンティを見せてはいけないぞ、展開なのですが、図書館で借りた本書の表紙絵、ちょうどその部分に図書館シールが貼られているのは、偶然とはいえ、笑ってしまいました。もしこれが、図書館の陰謀なら素晴らしい図書館です。★★★
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