北半球の働き蜂が、ある日急にいなくなる。CCDと呼ばれるこの減少を通じて、現代の養蜂、農業、先進国の環境がどうなっているのかまで考察した、読み物としてかなりヘビーな本です。蜂のことなら大体知っている。蜂の字ダンスのことも、赤方向にずれた眼の構造も、NHKの教育番組でも見たしと思っている方、ぼくもそうでしたが、蜂について、知らなかったことが大量にあることがわかります。知識いっぱい、すぐれた洞察いっぱい、巻末についた蜂を飼いたくなったらという付録も理解できるほど、とにかく蜂を外に見に行こうと思ってしまう本です。
文句なしに素晴らしい本ですが、最初読みズラくて困りました。翻訳が悪いわけでもなく、文字組みが悪いんです。なぜ、長体にして読みやすくしなかったのでしょう。注釈の文字は小さすぎ。最近の文庫の方が余程読みやすいです。表紙はいいのに、中身も素晴らしい、ただ文字組みだけが素人の作りなのが残念です。★★★★★
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