ドイツ傭兵の文化史 中世末期のサブカルチャー/秘国家組織の生態誌 ラインハルト・バウマン

現代でもドイツ人傭兵のことを、ランツクネヒトというそうです。中世、スイス人傭兵に対抗しできあがった、ドイツ人傭兵ランツクネヒト。服装から、募集方法、生活、武器、そして戦争ビジネスまで、ヨーロッパの中世がわかるだけでなく、ワイマール共和国やナチスを準備したミュンヘン一揆まで、その影響が現代に続いていることがわかります。
しかし、「スイスの最大にして唯一の輸出産業は「血の輸出」、すなわちスイス傭兵部隊であった」という表現は凄い。★★★