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パリの素敵な本屋さんを写真いっぱいで紹介した本。ということで、間違っていないのですが、日本で言うとブックカフェのようなお店、古本屋、図書館が紹介されています。どのお店もカラフルで、幸せに満ちている写真。実は、この本を紹介してくれた女の子は、本が読むのが絶対に楽しくなると力説してました。そうか本は楽しく読むものかとは、さすがにいいませんが、楽しさには人間や本の数だけ楽しさもあって、彼女の言うほぼたった一つの楽しさにちょっとした恐怖を感じることも事実です。本を読むのは楽しい行為ですが、その内容が彼女の言う楽しさに満ちたものである世界には住みたくない、こんな本屋ばかりなならピーターパンになって本のない世界に住んで、海賊でも楽しくやっていたほうがまだましだと思える写真。ちょっと怖くなりました。★★★
小島毅が書いているのは、歴史ではなく、朱子学から見た思想史であり、実際の歴史を扱うのはそれが彼の思想史を説明するのに便利だからにすぎないのでしょう。本書を読むとその過程が非常によくわかります。僕たちが知っている義経は、室町時代、江戸時代に、朱子学が作り出した新しい武士であり、義経時代、少なくとも義経は自分のことを、今のようなテクストの理解の中で考えてなかったということがよくわかります。また、白川静は新しい儒教を見せてくれたわけですが、実際に儒教を学ぶことが役に立つと教えてくれる小島を読むことは、自分の中の儒教部分を理解し、それから自由になるために必要なことなのだと考えられる、それだけの時間を費やされてできあがった本だということがよくわかります。★★★★★
20時からライトダウンということで、本も読めないので、秋葉原に食品の買出しです。あれだけ暑かった気温も一段落、ビル風が心地いいです。でも、明かりは煌々。夏のお買い物は、夜に出かけるのが、気持ちいい。ビルの前に水を打ってある所もあって、どんな街でもこの時間は特別です。