もう独壇場というか、とうとうここまで書いたんだといった感じです。唐から、モンゴルまで600年を草原から見直すを越えて、唐は鮮卑系なので、漢民族の王朝ではないのではと疑問を発し、その後、ソグド系の安禄山の乱、耶律阿保機のキタイ帝国、李存勗の沙陀、李元昊の西夏、完顔阿骨打の金、そしてモンゴル帝国の成立まで、地名があちこちに飛んで、年表と地図なしには読めません。ただ、半分以上は、耶律阿保機と、そのキタイ帝国に割かれています。宋とキタイ帝国の国力や、文化がそれほど違っていたのではないと想わず考えてみたくなる説得力。良くも悪くも魅力的な本です。★★★★
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