惑星の運行に関するケプラーの法則。この法則を発見したケプラーと、惑星を初めて経験的な方法で観測し、ケプラーの法則の発見の元となった精度の高い観測を行った、ティコ・ブラーエ。実は、ケプラーは、ティコ・ブラーエの観測データを奪うために、ブラーエを毒殺した。といった内容が語られる自伝小説です。17世紀の科学がどのようなものだったのか、彼らの生活がどのようなモノだったのか、かなり具体的な描写や書簡が登場します。占星術のために正しい天体の運行法則を知る必要があった2人。完成度の高い、自伝で、日本にもこうした分野の本が欲しいです。★★★
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