日本人の小学生が、掘られた近所の土から土器を見つけるように、イギリスでは化石を拾っていたらしい。植物学や、考古学が日常に生きている生活にとけ込んでいた。そんな幼少時代を交えながら、作者の考える生命史を語ったエッセイのような本であり、教科書のような本ではない。従って、ペルム紀はどんな時代だったのかなどと知識を早急に求める人にはなんて約に立たない本だと思われるかもしれないが、こういいった本こそ知識とは何か、生物史とはどういったものなのかを教えてくれるような気がします。読んでいて楽しく、名文でもあり、挿話もなかなか含蓄があります。こういった人が、おじさんにいればいいのにといった書籍でしょうか。★★★★
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