レトロウイルスを介して、遺伝子情報が種間を超えて移動していて、これが進化を促す重要な要因になっている。説はよくわかるのですが、内容は話しが次々に飛んでいったり、説明が雑だったりと、読みこなすのが大変な内容です。ヒトゲノムの43%がレトロウイルス由来、と書いてあっても、DNAトランスポゾンがそこに含まれているかどうかも判断できない。ヒト内在性ウイルス
の活性化、オンオフがあるのかも説明なし。ウイルスの共進化を読んでいたら、急にミトコンドリアの細菌的な動きの話になったりと、話が跳び過ぎで、ところどころで、細菌とウイルスの区分けがなくなり、誤読しないほうが難しい表現があったりと、かなりシンドいです。しかし、それだけ、わからない部分があっても思いきり、新しい学説を展開していて読むのには面白かったです。これからの進展を見守るといったところでしょうか。★★★
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