ガリレオの振り子、ライプニッツのモナド、世界は最小、最短、最適な世界として構築されているのか。それは、神の意志なのか、別の原理なのか。続く、オイラー、ポアンカレ、ラグランジェと最適な世界の法則探索が続きます。しかし、それも前半第4章まで。残り半分は、善や、社会政治概念などの人間世界の話になってしまうのが本当に残念です。しかし、4章までは、まさにボルヘスが望んだ数学そのもの。ボルヘスへの言及も出てきて、著者がバベルの図書館を読んでいることもわかります。モーベルテュイのことも知らなかったので、大きな収穫でした。後半はなかったことにして、ボルヘスの夢見た数学の本としてかなり楽しめました。★★★
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