バリバリのフランス文学者が趣味で香港映画を語ってしまったという本ですが、この趣味というところがいい方に転がって、素晴らしい本になってます。記号論的に、「インファナル・フェア」を屋上という記号で見たり、香港の街を映画から記号化したり、とにかくらしい解説。でもその難しさが、香港映画が凄く好きだという思いを伝えてしまうという不思議な現象に結びついてます。読むと香港映画が見たくなります。ウォン・カーワイ、ジョン・ウー、ウォン・ジン、レスリー・チャン、チャウ・シンチー彼らが好きなら、絶対に読むともっと好きになります。ちなみに、名前は、かんと読むんだそうです。★★★★★
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