江戸時代に、貞享暦を作成し、平安以来800年ぶりに暦の改訂を行った、渋川春海の痛快時代劇です。数学的な掘り下げは、ほぼないので、SFではなく、純粋な時代劇になってます。ただ、人物は、立派な人ばかりで、渋川春海がすぐに感動し、実在の人物を神のごとく描写するのには引いてしまいます。後半に行くほど、人物描写が酷くなって、まるで共感できませんでした。数学凄いは、よくわくわかるのですが、深みがまるでない。数学の、本当の面白さを描いて欲しかったです。観測と、数学の関係もうまく描けてなくて、自分で積分計算がかなりできる人でないと、凄いと書かれているから凄いといった程度、ちょっとがっかりです。★★
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