年代順に読んでみました。「剣の名誉」のジェシカも60代。今回は、剣は登場せず、消え去った魔法の復活が焦点になります。あとがきでは、アーサー王伝説のマリーンになぞらえてありましたが、どちらかというと、フレイザーの金枝篇でしょう。森の王になるには、2つの条件がある。1つは、枝。そして、2つ目の条件は王を殺すこと。そして、新しい森の王が復活し土地が蘇る。そんな王殺しの伝説と、儀式を執り行う魔術師が物語の根底にあります。しかし、あくまでも根底で、物語の98%は酒を飲んで、口げんかをし、実際に喧嘩になる学生と。学生にすぐに手をつけて、挙句に授業を休校する教授。甘やかされて、自分がやりたいことが分からず、飲んだくれ、服は破れて、記憶もなく昼まで寝ている貴族の若様というわけで、読んでるのがこれだけバカバカしい物語も珍しいです。しかも、上下巻。お酒をとったらなにも残らない、ダメ人間話が延々と続きます。最低の本でした。★
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