「イスタンブールの群狼」の続編です。甘かったミステリーのとしての完成度が一挙にあがり、ミステリーとしても、歴史小説としても十分に楽しめます。イスタンブールという街でなければ起きない犯罪、街自体が生み出す居心地のよさ、主人公の魅力、どれをとっても前作以上です。ちょっと年表整理。
1571年 レパントの海戦
1789年 フランス革命
1826年 イェニチェリ廃止
1821年 ギリシア独立戦争
1829年 フェズ帽と表記されているトルコ帽など西洋式服装の導入
1839年 マフムト2世死去、アブデュルメジト1世即位
1839年 タンジマートの改革
ヤシムは、次作では、このタンジマートの改革に登用されそうな感じで今回は終わってますね。
マフムト2世の母、エイメ・デュ・ビュク・ド・リヴェリは、塩野七海の著書でおなじみです。ナポレオン・ボナパルトの皇后、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの従妹といった伝説がありますが、どうもこれは伝説のようです。
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