まずこの本は、ノンフィクションの歴史本です。ロレンツォ・デ・メディチが、同じフィレンツェの名門パッツィ家に襲われた暗殺未遂事件の詳細な顛末が書かれています。しかし、あまり馴染みのない事件なので、登場人物が把握しきれません。人名の多さ、後はわかってね的な書き方で、読みとるのに苦労します。原文も難解なのでしょうが、翻訳も「した。」「した。」といった、文末が同じ結びが何度も重なったり、複数の文章を何度も原文ママに、丸で終了しながら、次の文に修飾が続き、読みにくさを増していきます。読みやすいところもあるのですが、急に読みにくくなったり、1人の人が訳したとは思えないほど、文章が変わっていきます。もう少し、翻訳に工夫が欲しかったと思います。これなら、最初から論文として読んだ方が読みやすいのでは。★★
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