佐藤の健志初期の評論集で、ポピュラーカルチャーを分析した最後の本になります。中身をちょっとご紹介すると
ジャン・ジロドゥ「パリ即興劇」
国民は強力な非現実を持たなければ偉大な現実生活持つことが出来ない
象徴的な言い方をすれば、ピンカートンに捨てられた蝶々夫人が自殺の道を選ばず、男装してピンカートンになりすますことで昇進を癒そうと試みたとき、宝塚歌劇は誕生したのだ
資源が枯渇する未来では、誰もが古いものを使いまわして再利用すると考え、「レトロ・フィット」(古物活用)なる概念をデザインの基本原則にしたという。←ブレードランナー
といった感じで、正しい間違ったではなく、どう分析するかです。そんな意味では最高に楽しい本になってます。6年ぶりに再読しました。★★★★
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