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良くも悪くもテレビっ子というイメージが、山本弘。2つの現実があって、科学技術庁には、アトムがいて、ゴジラ対策室がある、そんな2重写しの現実の中に、小説を入れ子するとこの小説になります。クレヨンしんちゃんで、怪獣退治に出動する自衛隊員と同じ、現実ですね。そんなテレビの中で、正義や勇気やを学んでも、現実で学ぶものにはかないません。虚構の中で活きることの怖さをしみじみと読んで感じる恐ろしさを、いつも山本弘を読んで感じるのはぼくだけでしょうか。★★★
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