AIと繋がった人類が、まるで1人のように行動し、シンギュラリティ社会を形成。そして、共同体は突然いなくなり、残されたのは共同体の遺産である匂いと手首の器官で話ができる3人、4人、5人グループが1人のように活動するグループ社会。もちろん、現在と同じ人間もいて、独人と呼ばれ能力で劣った2級市民になってしまっている。とにかく、アイデア満載、SFらしいSFです。しかし、5人組をそれぞれのキャラで1人称で書き分けようとしていますが、作家の能力的に無理のようで、誰が誰だかまったくわかりません。政治や、経済体制も単純そのもの。それでも、次回作に期待できる仕上がりです。★★★