シリンダー型ステーション111、直径千Km、長さ十万Km。太陽もない深宇宙に浮かぶ、異常な世界。こういった設定が凝りに凝っていると、難しいSF、読むのがシンドい、世界設定についていけないととても読めない、しかし、この作品は違います。読みやすい、分かりやすい、しかも、その世界設置がミステリーに直結しています。よく出来ていて、読んで楽しく、SFを読む満足感、十分という稀な作品です。この厚みが薄くなるのが寂しくなるように読むことが楽しい、作品。しかも、設定がどこまでもSF、それが人間であることを要求する、できのよさ、SFを読んでてよかったと思える本です。★★★★
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